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Overture-Silver bladet 閉店後
「ただいま帰りました」
「あ、アオ。お帰り。今店閉めるから、ちょっと待ってて」
「‥‥手伝うよ」
「良いよ。バイト終わりで疲れてるでしょ」
「別に」
「‥‥有難う。‥‥‥‥さっきまでね、学生さんが3人来てたんだ。アオと同じ制服着てた。面白いコたちだったよ」
「ふぅーん‥‥」
「‥‥‥‥アオ。バイト、やめたら?」
「‥‥‥何で?」
「なんか、今日来たコたち見たらさ、青春真っ盛りーみたいな感じでほんとに楽しそうだったんだよ。仲の良い友達と夜遅くまで遊び回ってご飯食べたりしてるんだろうなーと思ったら、アオにも是非そういう青春を送って欲しいなーと思っちゃって。同居人一人養うくらいの収入ならあるし、家賃とかも入れなくて良いから、アオもバイトやめて青春しちゃいなよ」
「‥‥‥‥」
「‥‥‥、アオ?」
「‥‥‥‥俺は忙しい方が合ってるから」
「うーん‥‥。でもさ、週7でバイトしてる高校生なんて聞いたときないよ」
「いい例が目の前にいて良かったじゃん」
「‥‥はー‥‥‥‥バイトに割いてる時間がなくなったら、今まで出来なかったこともたっくさん出来るようになるよ?」
「‥‥‥‥、例えば」
「え?‥‥青春、とか?」
「どうしても俺に青春して欲しいみたいね」
「うん。是非謳歌して欲しい」
「十分謳歌してるよ。バイトしてる日々も案外悪くないですよ」
「そうか‥‥」
「‥‥‥‥一応、心配してくれてんだよね」
「一応じゃなくて、本気で心配してるんだけどな」
「あとぅます、暁さん」
「どいたまして。‥‥さて、飯にしよっか。手伝ってくれてありがとね」
「俺、先風呂入る。ベタベタして気持ち悪い」
「うん。じゃあ飯作って待ってる」
「先食べてて良いよ」
「『ご飯はなるべく一緒に食べましょう』って約束でしょ」
「‥‥はい」
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