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ガレキ

BL・ML小説と漫画を載せているブログです.18歳未満、及びBLに免疫のない方、嫌悪感を抱いている方、意味がわからない方は閲覧をご遠慮くださいますようお願い致します.初めての方及びお品書きは[EXTRA]をご覧ください.

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  • 05/07/06:54

0-1 「Feel no fear.」

俺は、生まれつき恐怖を感じない
 
何でか知らないけど、俺には“怖さ”を感じる器官が機能していないんだ
 
だから、何処へでも無鉄砲に突っ込んじまう
 
そして、その瞬間が楽しくて仕方ない
 
 
 
小さいときからそうだった
 
橋の欄干とか線路の上を歩いてみたり、電柱に登って電線を伝ってみたり
高いところなんて「大好き」っていうレベルじゃない、寧ろ愛してる
バイクの免許を取って、夜中の港で沢山チキンレースをやった
暴走族の喧嘩やヤクザのドンパチにも、どさくさに紛れて参加した
 
そんだけ自ら危険な目に遭っても、特に何とも思わない
 
全然怖くないんだ
 
とにかく、生か死かのギリギリ、スリリングな状況が大好きなんだ
 
正直、自分でも“異常だ”と思う
 
 
 
だけど、一つだけ重大な弱点がある
 
 
 
俺は100万人に一人という割合の特殊な血液型
Rh-よりも遥かに珍しいらしく、そういう血は“稀血”(まれけつ)と呼ばれている
稀血でいちばん有名なのは「ボンベイ型」ってやつかな、テレビドラマにも出てきたことがある
稀血はどっかの機関に長期冷凍保存しておくらしく、万が一の時の備えとして輸血バンクに登録してある
 
「迂闊に輸血が必要なほど大量出血するような大怪我が出来ない。輸血が必要になったからとて、すぐに自分に適合する血液が届く訳じゃない」
 
それが、俺の最大の弱点だ
 
 
 
幸いなことに、今まで輸血が必要なくらいの大怪我はしたことがない
恐ろしいくらい運が良いんだろう
 
何にせよ、俺は、生きるか死ぬかという危険な状況下に身を置くことを、止められないんだ

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