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93 Girl's TALK
「え、工藤に告られたの!?」
「‥‥うん」
「いつ?」
「先週‥‥だったかな」
「“だったかな”、って‥‥そういうこと忘れるフツー?」
「興味ないから」
「返事は?」
「ノーに決まってるでしょ」
「あっそぉ‥‥‥‥でも、振って正解だわ。工藤って無駄にオラついてるし、樹よりタチ悪いタラシだって有名だし。ああいうタイプの人苦手でしょ」
「‥‥っていうか、苦手じゃなくても断る」
「‥‥‥リサってさぁ、結構モテるのにほんと勿体無いと思う‥‥」
「男にモテたからって、何の自慢にもならないよ。それに今は色恋沙汰に興味ないから」
「‥‥そう‥」
「‥‥‥‥私のことより、カナはどうなの?」
「え、私?」
「なんか進展ないの?」
「‥‥‥‥無いよぉ‥‥こう見えて私、超奥手なんだから‥‥あーあ、卒業までに気持ち伝えられるかなぁ‥‥」
「頑張らなきゃね」
「うん‥‥‥‥協力してくれる‥‥?」
「私に出来ることがあるなら、協力するよ」
「じゃあ、まず志望大学聞いておいて!」
「同じとこ受験する気?」
「うん、相当頑張んなきゃなんないと思うけど‥‥」
「志望校ね、機会があったら聞いておく」
「お願いします!」
「はいはい」
「‥‥‥‥ねぇ、今日PANACHE行かない?」
「‥‥んー‥‥‥‥」
「あれ、珍しい。いっつも『行く』って即答なのに」
「‥‥‥‥行きづらいの」
「何で?」
「‥‥、前に一悶着あったから」
「何それ!なになに!?」
「‥‥‥‥、ユイと拓真と菱和と、4人でクレープ食べに行ったのね」
「うんうん」
「ユイと拓真が席外して、ドリンク飲んでたら、‥‥逆ナンされたの」
「‥‥菱和くんが?」
「‥‥うん」
「っ嘘ぉ!!!マジ!?」
「うん。多分、西高の制服だった。公害並みの香水つけてるすっごいギャル2人に『遊びに行こう』って云われて」
「うわぁ‥‥‥‥それで?」
「私みたいな『つまんなそうな顔してる女より自分達と遊んだ方が楽しい』とか、そのコたちのこと少しも見てないのに私が『睨んだ』とか云われて」
「‥‥そこまで云われてよく黙ってたね」
「煮え繰り返ってたよ。‥‥でも私がキレる寸前で、菱和が『うぜぇ』って云ったの」
「‥‥‥‥それで?」
「‥‥、店出て、終わり。そのあとどうなったかは、知らない」
「‥‥‥あ、そう‥‥てか、そんなことがあったんだー‥‥」
「‥‥なんかすっかり話そびれちゃって。超事後報告でごめん」
「ううん。全然良いの。‥‥てか、行きづらい理由ってそれ?」
「‥‥うん。もしまたあのコたちがいたら、気まずいから‥‥‥‥」
「‥‥そっか。じゃあ、PANACHE行こ!」
「え、私の話聞いてた?」
「聞いてたよ。もしそのギャルたちがいてなんかいちゃもんつけてきたら、今度は私が『うぜぇ』って追い払うから!」
「‥‥‥‥、‥‥」
「もぉ、そんな顔しないの!変なギャルたちの為にPANACHEのクレープお預けにするなんて、勿体無さすぎるじゃん!だから、行こ!」
「‥‥‥‥うん」
「っていうかさ、菱和くんてやっぱカッコイイね」
「‥‥逆ナンされるくらいだから、そうなんじゃない。一緒にいること多くなったから、全然気付かなかったけど」
「リサ気付くの遅すぎー!私、一年のときからカッコイイイなーって思ってたよ。滅多に学校来なかったけど、そこがまたミステリアスで!」
「‥‥ふぅん」
「見た目の印象とぜーんぜん違うよね、話聞いてたら結構楽しいし。喧嘩強くて、身体張ってくれたこともあるでしょ?おまけに然り気無く守ってくれるなんて、キュンとしちゃう!」
「そういうもんなのかな‥‥」
「‥‥‥菱和くんのこと、受け入れられてるんだよね?」
「‥うん」
「うんうん。‥きっとね、菱和くんも同じだと思うよ」
「‥‥そう?」
「うん!リサと菱和くんて、“似てる”から」
「‥‥え?」
「前から思ってたの。『あ、2人は似てるなー』って」
「‥‥‥‥そう?」
「うん!嬉しい?」
「‥‥‥、別に」
「もーほんと素直じゃないんだから。‥‥さ、今日は何にしよっかなー。やっぱリサは“ストロベリーレアチーズ”?」
「‥‥、久々にアイスクレープにしようかな」
「じゃあ、私はプリン乗せにしよっと!」
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