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109 「För att lära känna varandra , låt oss prata en hel del」②
「さて、何すっか‥‥‥楽器触るか、DVDでも借りてくるか」
「DVDって、映画?」
「別に映画じゃなくても良いけど。っつーか映画って観る?」
「うん、たまに借りて観るよ。拓真がバイト先からお薦めのやつ借りてきてくれて一緒に観たり。‥‥あ、拓真ってね、平日の夜は暇だからスティック持ち込んで裏で練習してんだってさ」
「‥佐伯らしいな。‥‥どんなん好き?」
「えっとね、スカっとするやつは大体好き。アズは?」
「洋画ばっか観てるわ。ミニミニとかワイスピとか、車出てくるやつ。あと、めっちゃ銃ぶっ放してんの」
「へぇー‥‥ホラーとかスプラッタ映画観そうだなって思ってた」
「好き好んで観ることはねぇかな」
「あれ、怖いの苦手?」
「どーかな、あんま観たことねぇからわかんねぇや」
「そっかぁ‥‥じゃあ今度、ホラー映画鑑賞会やろ!」
「お前、ホラー平気なの?」
「うん!大好き!」
「‥‥‥‥意外」
「んっふふー。でも拓真はああいうの駄目で、口直しにホームアローンとかも借りて、ホラー映画と交互に観るんだー」
「ふーん‥‥ちょっと楽しそう」
「でしょ!楽しいよ!」
「じゃ、今度それやろ。‥で、今日はどうする?なんか借りに行く?」
「‥‥‥‥、またの機会にする。‥‥折角一緒にいるから、沢山、喋りたい」
「じゃ、朝まで喋り倒すか」
「‥うん!‥‥でも、先に寝ちゃったらごめん」
「別に。先に寝てくれた方が、嬉しいし」
「‥‥何で?」
「寝顔見れっから」
「‥‥‥‥」
「‥‥何」
「なんか、俺ばっか寝顔とか恥ずかしいとこ見られて、ずるい‥‥」
「見られたくねぇなら、俺より起きてるこったな」
「‥‥自信無いなぁ‥‥。ってか、寝顔の何が良いの?」
「めんこい。癒される」
「‥‥‥‥、‥‥」
「‥‥‥顔、真っ赤」
「あ、アズが変なこと云うからだろっ‥!」
「しゃあねぇじゃん、ほんとのことなんだし」
「‥‥‥、‥俺、寝言云ったり涎垂らしたりしてない‥‥?」
「多分」
「そ、っか‥‥‥」
「‥‥‥‥半目にはなってたけど」
「っそ!!マジで!!?」
「‥嘘。可愛いよ、いっつも」
「んんん‥!‥‥アズのバカ」
「あ?」
「あ‥‥いや、何でもない‥です」
「‥‥‥‥」
「‥‥‥すいません‥でした」
「聞こえねぇ」
「‥‥すいませんでした」
「感情が込もってねぇ。やり直し」
「っすいませんでした!」
「‥‥‥‥ふふ。ふはは‥‥!」
「な、何‥‥?」
「くく‥‥おっかし」
「何だよ!真面目に謝ってんのに!」
「うん‥‥‥ふふ‥‥」
「‥‥俺が謝んのがそんなにツボ?」
「何つーか、からかい甲斐あり過ぎてハマる」
「‥‥‥‥やっぱり、アズのバカ」
「てめ、また“バカ”っつったな」
「‥云ってない!云うわけないじゃんそんなこと!」
「ばっちり聞こえたっつの。ちょっとこっち来い」
「や‥ごめんなさい!」
「うるせぇ。もう謝っても許さねぇ」
「ぅわっっ‥!苦し‥‥」
「反省しな」
「ちょ‥放‥‥ご、めんなさいでしたっ!!」
「‥‥ぶふっ‥‥‥‥はははは‥!ごめんなさい“でした”って‥はは‥‥!」
「う‥‥笑うなよもぉ‥!‥はー‥‥‥息止まるかと思った‥‥」
「くく‥‥ちょっと顎ロックしただけじゃん」
「いや、全然“ちょっと”じゃなかったし!完全に“落とし”にきてただろ‥!」
「んなことねぇよ。愛情表現だから」
「‥‥‥、愛情があるなら、ヘッドロックなんかしなくない?」
「そうか?」
「‥‥てか逆に、“愛のあるヘッドロック”て、なに‥」
「意味わかんねぇな、それ」
「‥ふははは!っははは!!俺も自分で云っててわけわかんなくなってきた!」
「っくく‥‥‥‥」
「はー‥‥笑ったぁ‥」
「下らな過ぎて笑えんな」
「うん、なんか、楽しい」
「‥‥‥‥、ユイ」
「ん?」
「“ぎゅっ”てしたい。おいで」
「‥‥、うん‥」
「ん」
「‥‥‥」
「‥‥」
「‥‥‥‥、またヘッドロックする?」
「‥やめろって。笑っちまう」
「‥‥‥ぷはっ‥‥あはは!!」
「ふふ‥っ‥‥‥マジ下んねぇ」
「絶対流行るよ、“愛のあるヘッドロック”」
「どこに需要あんだよ」
「‥わかんない!」
「なんだそれ」
「ふふ‥‥‥‥。でもちょっと、安心した。‥‥俺ね、正直、アズと一緒にいても今までみたいにもう上手く笑えないかもーとか思ってた。みんなに、沢山迷惑掛けちゃったし、また倒れるかも‥‥とか、色々想像しちゃって。‥‥ぶっちゃけ、まだ少し、不安‥‥」
「‥‥そっか」
「うん‥‥なんかごめんね、ほんとに。‥‥‥‥なんかね、拓真もリサも小さいときからずーっと一緒にいてくれて、『なんでかなー』って、不思議だった。俺、うるさいし、落ち着きないし‥‥」
「‥‥2人とも充分わかってるだろ、そんなこと」
「や‥そうだけどさ‥‥!だから、何でかな、って‥」
「‥そんだけお前のこと好きだからだろ。それ以外に理由なんかねぇと思うけど。佐伯もリサも、今更お前から離れたりなんかしねぇだろ」
「‥‥‥そ、かな‥」
「‥‥2人だって俺だって、例えお前が上手く笑えなくなったとしても、そういうお前も全部引っくるめて好きだから一緒にいるんだよ。‥‥別に無理して笑う必要ねぇし、泣きたかったら気が済むまで泣きゃ良いよ。‥‥‥‥その時その時にお前が自分らしく居られれば、それで良いじゃん」
「‥‥‥‥、うん‥‥」
「‥‥‥少ーしだけ、目の腫れ引いたな。まだ腫れぼったいけど」
「ふふ‥‥俺、今すっごい不細工でしょ」
「‥俺も寝起きの面見られてるし、“あいこ”じゃね」
「寝起き?別に不細工じゃないじゃん」
「‥‥最悪だろ」
「そんなことないってば。なんか、ふにゃふにゃしてて可愛いよ」
「‥‥‥‥“可愛い”‥‥?」
「うん」
「‥‥‥限りなく不相応な形容詞」
「そんなことないって!可愛いよ!」
「‥‥もうあんま云うな。なんか、いずい」
「‥んふふー、アズ可愛い!」
「云うなっての」
「可愛い可愛い!かーわーいーいぃー!」
「てめ、連呼すんな」
「‥ちょ、くすぐったい‥‥!待って!ワキは駄目!弱いから!」
「あ、そう」
「‥ふひゃははは!あはは‥‥!駄目、‥ごめんなさい、もぉ勘弁して‥‥ふっははは!」
「聞こえねぇ」
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